五輪開催決定以降、日本の主要都市における再開発が加速し、不動産の価値を大きく押し上げてきました。2022年以降も全国の主要都市はもとより、特に東京においては民間活力を伴う都市づくりがますます進められていきます。
今回は虎ノ門周辺の再開発についてご紹介いたします。
*虎ノ門・麻布台プロジェクト*
メインタワー、西棟、東棟、4つの付帯施設により構成されるこのプロジェクトは敷地面積約63,900㎡、延床面積約860,400㎡と六本木ヒルズに匹敵する国内最大級のプロジェクトと言えます。
完成はいずれも2023年3月末を予定されており、1,400戸の住宅、150店舗の商業施設、国内最大級のスパが併設される客室数120室のホテル等が完備されます。
また、メインタワーの高さは約330メートルで、完成すれば大阪の「あべのハルカス」を追い抜き日本一高いビルとなります。
*虎ノ門二丁目地区 業務棟*
旧虎の門病院跡地において、虎ノ門・赤坂エリアの価値を最大化し、国際競争力強化に資する新たなビジネス拠点を整備するもので2023年11月に完成が予定されています。
完成後は、2階のデッキを通じてアンブレラフリーで「虎ノ門ヒルズ」駅にも接続するなど、高い交通利便性が確保される予定です。
*虎ノ門ヒルズ ステーションタワー*
東京メトロ日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に開発する、地上49階建て、高さ約266mの超高層タワーで、駅直結の賑わい溢れる開放的な広場に加えて、桜田通り上に歩行者デッキを整備することで、重層的な歩行者ネットワークを実現することができます。
街と駅が一体的に整備されるステーションタワーで、2023年11月の竣工が予定されています。
虎ノ門周辺は森ビルが重点的にオフィス開発を行ってきたエリアであり、複合再開発のさきがけとなったアークヒルズなど大規模なビルが21世紀に入る前から建設されてきました。
地区の特徴として、各国の大使館が立ち並び、また街区の大きさが周辺に比べて広いことが挙げられ、5年後には国内でも有数の密度を誇る高層ビル街・国際ビジネス街に変貌することが予想されています。