(株)東京カンテイは、このほど、首都圏・近畿圏・中部圏の「マンションPBR2016」を発表した。これは、三大都市圏における10年間の平均マンションPBR(資産倍率)で見るマンションの駅別「利用価値」を検証したもの。
首都圏でマンションPBRが最も良好だった駅は、前年まで4年連続トップだった「表参道」に替わって東京メトロ南北線「六本木一丁目」(1.56)となっており、1億円超という高額な投資に見合うだけの資産性や収益性を示している。
上位駅の立地を見ると、「JR山手線の内側&沿線周辺エリア」、「横浜市中心部」、「東京湾岸エリア」に区分できる。
近畿圏でマンションPBRが最も良好だった駅は、
JR神戸線「元町」(1.44)で、前年に比べて中古価格が900万円ほど上昇したことで資産倍率も0.20ポイント高まっている。ランキング上位の立地傾向を見ると、「大阪中心部」や「京都市中心部」は例年通りだが、今回は「阪神間エリア」に替わって「神戸市中心部」に位置する駅が登場してきている。
中部圏でマンションPBRが最も良好だった駅は
JR東海道本線「名古屋」(1.35)で、5年連続のトップ。しかし、中古価格は経年によってやや下げており、マンションPBRも2014年の1.46をピークに低下傾向。ランキング上位に登場する駅の特徴は例年と変わらず、名古屋市営地下鉄名城線とその内側エリアに位置する駅を中心に、居住環境と交通利便性のバランスが良い駅が多く登場している。
資産倍率の高いエリアで投資用マンションを購入してみてはいかがだろうか?