株式会社東京カンテイが、「三大都市圏 築年帯別に見る駅別利回り分布の分析」を発表した。これは、直近3年に中古流通したマンションのうち築年が30年のもの(築年29年超31年未満)と、同時期に発生した賃料事例のうち築年が30年のもの(築年29年超31年未満)によって、築30年中古マンション利回りを駅別に算出したもので、築年が経過しても利回りが上がらない駅を、賃料下落よりも価格下落が緩やかな駅、つまり価格の下がりにくい駅として分析している。
首都圏においては、築30年になると平均利回りは6.19%まで上昇。この時点で4%台の低い利回りを維持している駅は、352駅のうち63駅と、築浅物件と比べると大幅に減少するという。こうした駅の多くは、東京23区内、JR山手線の内側から城西方面の周辺地域まで広がっている。
近畿圏の場合は、築30年の平均利回りは7.46を切る駅は、京都市営地下鉄烏丸線の「烏丸御池」のみで、4未満の駅はかなりリスクが小さいとみられる。常にランキング上位の駅は、「烏丸御池」以外にも、京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」、阪急神戸線「岡本」、阪神今津線「門戸厄神」のほか、「阿倍野」、「河原町」、烏丸線「丸太町」など、大阪市、京都市、阪神間の中心駅となっている。いずれも「駅や周辺の街にブランド力があり、大規模開発や周辺の再開発が間断なく行われているエリア」だ。
中部圏の場合は築30年の平均利回りは8.05未満を保つ駅はなく、4であるのに対し、築10年では5.5と、「築年が古くなるほど利回りが低下する稀有な駅」と評されている。「駅の持つポテンシャル、交通利便性、商業性の高さ、『栄』までの近さを考えると、同駅が名古屋市の中でも最も優良な立地」との分析も。そのほかランキング上位は、名古屋市営地下鉄桜通線「高岳」、東山線「東山公園」、名城線「本山」、「新瑞橋」などで、名の通った住宅地であることや、「名古屋」「栄」など主要駅へのアクセスのよさ、開発の進展の有無、環境の良さなどが共通点として挙げられている。また、「上位駅の中に名古屋駅西側に位置する駅がないことも大きな特徴」だという。
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