世界最大の政府系ファンド、ノルウェー政府年金基金が日本で不動産投資を始める。同基金を運用するノルウェー銀行(中央銀行)インベストメント・マネジメント(NBIM)の不動産投資部門で最高投資責任者(CIO)を務めるカーステン・カレビッグ氏は東京のオフィスビルに投資し、金額は長期的に50億~80億ドル(6000億~9600億円)になる可能性を示した。共同で投資する提携先を探す考えも表明した。NBIMは10月初旬、都内に日本で不動産投資を展開するための拠点を開設。カレビッグCIOは「アジアでは東京とシンガポールで物件を探す」との考えを表明した。2011年から欧州で不動産の取得を始め、ロンドンやパリ、ニューヨーク、ボストンなど欧米8都市でオフィスや物流施設に投資している。
東京の不動産に着目する理由について「グローバルなビジネスが集結し、長い目で市場の成長が期待できる」点を挙げた。同基金は分散投資の観点から不動産への配分を増やしている。大規模なオフィスビルが集積する東京は長期運用に適した市場と判断した。円安で海外投資から見た日本の不動産価格に割安感が出ているとの指摘もあるが、今回の判断に値ごろ感は影響していないと説明した。東京では「優良な地域のオフィスビルに投資する」と指摘し、賃料の伸びが期待できる優良案件を中心に探す意向だ。不動産では世界10~15都市に投資先を広げる計画だ。「長期的に東京市場での取得額が50億~80億に行くかもしれない」と指摘した。米不動産サービスのジョーンズラングラサールによると7~9月の国内不動産投資額は前年同期比3割増え、1兆円の大台を超えた。賃料も上昇し、国内外のマネーが流入している。
巨額資金を運用するノルウェー政府年金基金の参入で、東京の不動産取引が一段と活発になる公算が大きい。(日本経済新聞引用)
東京の不動産市場で優良物件を探してみてはいかがだろうか?