(一財)森記念財団 都市戦略研究所は12日、「世界の都市総合力ランキング(Global
Power City Index)2018」を発表した。
同ランキングは、世界を代表する主要44都市を選定し、都市の力を表す6分野(「経
済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)における70の指標に
基づき評価したもの。今回が11回目。
18年の総合ランキングのトップはロンドンで、スコアは1,692.3(前年比25.3ポイント
アップ)と、7年連続で首位をキープ。次いでニューヨークが1,565.3(同84ポイントアッ
プ)と、大幅なスコアの伸びを見せ、ロンドンを追う形となった。
ロンドンは、「文化・交流」分野でとりわけ強みを見せ、16指標中13の指標でトップ5
入りとなった。また、弱みであった「住宅賃料」・「物価水準」が改善され、「居住」分野
でもスコアを伸ばした。ニューヨークは、今年度から「経済」分野の指標に導入された「
ワークプレイス充実度」や「研究・開発」分野の「スタートアップ環境」で高評価を獲得
し、調査開始以来最大のスコアの伸びを見せた。
3位は、昨年に引き続き東京で1,462(同15ポイントアップ)。
3年連続での3位となり
、「GDP成長率」の回復、「ワークプレイス充実度」の高評価など、主に「経済」分野
でスコアが伸びた。しかし「文化・交流」分野では、20年の東京五輪に向けてスコア改
善が求められる中、トップ2都市との差を縮めることができなかった。
東京の都市力について分野別に見ると、「居住」分野の「総労働時間」、「交通・アク
セス」分野の「国内・国際線旅客数」などがランクアップした。一方、「環境」の「環境へ
の取り組み」の評価が相対的に低く、順位を下げる結果に。
また、アクター別では、食事の魅力が評価され、「観光客」で2位に上昇した。
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