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不動産投資発祥のルーツ

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2020年3月2日

不動産投資というとセレブなイメージがあるかもしれません。 しかし、そのイメージは過去のものとなりつつあります。現代日本における不動産投資は、年金や家族に遺す財産に悩んでいるような普通の人々が主役の時代に移行しているのです。
今回は、日本における不動産業の歴史を振り返ることで、なぜ今、不動産投資、そしてマンション経営という言葉を頻繁に見聞きするようになったのか。原点を振り返ってみましょう。

①不動産業の発祥は江戸時代から
日本における不動産業の始まりは、江戸時代の庶民が暮らした「長屋」にあると言われています。長屋は平屋建ての玄関を入ってすぐのところに台所がある、1Rまたは2Rの集合住宅。現代でいうアパートのような構造でしたが、トイレは共同、風呂なしが当たり前でした。
昔から日本では、土地の所有権は貴族や武士にありましたが、武士の力が弱まった江戸時代になると、商人が権利を買い始めました。そして、庶民の住居を建設し、これを貸し出すという事業を始めるようになります。当時の家賃は1カ月分を1日の労働で支払えるほどだったといいます。

②不動産業とその仲介業は明治時代に誕生
不動産という言葉が使われるようになったのは、明治3年頃で明治政府が民法の編修を行う際に参考にしたフランス民法の中にある言葉を「動産」、「不動産」と翻訳したのが始まりと言われています。不動産という言葉が生まれる以前は、「家屋敷」「地所」「家屋」などの言葉が使われていました。
土地建物を財産として認める法律が整備されたことから、土地建物の売買機会は増加。不動産を専門に扱う事業会社が誕生することになります。また、買い手と売り手を結びつける仲介業者が出てきました。

③経済発展により昭和はマイホームブーム
戦争で大きな打撃を受けた都市の復興をするため、政府は住宅施策を推進しました。住宅の供給促進を目指して、分譲、賃貸マンションの建設が進みました。
経済の復興と足並みを揃えるように、住宅需要は特に東京都市圏を中心に伸び続け、土地さえ持っていれば儲かるという土地神話が生まれました。ですが、ファミリー用途の不動産資産は高額で特別な財産を持たない一般的サラリーマン家庭が不動産投資を営むような仕組みは整っていませんでした。

④生活の多様化で賃貸需要増、個人がマンション経営する時代に突入 昭和50年頃になると単身世帯の増加が進み、ワンルームマンションの需要が旺盛になります。ペットと暮らせるマンションといった特徴的な物件も登場し、賃貸建物を専門に扱う不動産事業者が出てきました。マンション1戸あたりの単価が安くなったこと、賃貸経営が安定した事業であることが世間に広く認知されるようになった事などの様々な要因が重なり、個人の不動産投資家が現れました。 昭和60年以降はさらに、「家賃保証制度」や「一括借り上げ制度」といった、オーナーの空室リスクを軽減する仕組みを採用する建設業者が現れるようになり、個人での投資がしやすい環境が整ってきています。不動産経営は、「お金持ちしかできない」ものから、庶民でもできるものへと、年月をかけて変わりました。不動産の歴史を振り返ってみると不動産経営にハードルを感じるのも仕方ありません。しかし今、不動産経営を取り巻く環境は大きく変わりました。歴史上、一部のお金持ちにしか選択の自由がなかった不動産を経営するという権利を持てるのです。 ご興味がござまいしたら、是非一度当社へご相談ください。