東急電鉄は2022年1月7日、新型コロナウイルス禍による経営悪化を背景に、2023年3月からの鉄道運賃の値上げを国土交通省に申請したと発表しました。
対象路線は東横線、目黒線、田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線の6路線となっており、運賃を値上げするのは、首都圏の大手私鉄では初めてとなります。
上記の通り、初乗り以外の運賃も1割程度の値上げが検討されており、例えば「渋谷~横浜」間ですと、280円から310円(ICカード使用の場合は272円から309円)に変更が予定されています。
一方、三軒茶屋~下高井戸を結ぶ世田谷線は初乗り運賃が150円から160円(ICカード使用は147円から160円)へ値上げが検討されていますが、こどもの国線は据え置きとなるようです。
また、定期券も値上げ対象は通勤定期のみとなっており、通学定期は「家計負担に配慮し」(同社)据え置くとされています。
コロナ禍における運賃値上げは東急電鉄だけではありません。
西日本鉄道では、2021年3月に10~40円の値上げを実施しており、JR東日本・西日本などは、多くの通勤客にとり実質値上げになる「時間帯別運賃」を検討中です。
これまでも、賃貸経営において「立地」は重要な要素とされてきましたが、鉄道運賃の見直し後は更に重要視されることなりそうですね。
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