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 2018年2月末に、毎年恒例「住みたい街ランキング2018」(リクルート 「SUUMO」)が発表された。今回の注目ポイントは、これまでトップ10に入ったことのない埼玉県の浦和駅が10位にランクインしていたことであろう。あまり報道されてはいないものの、浦和駅周辺の利便性はここ数年じわじわとアップしており、駅至近では、今後再開発の予定もあり、隣駅の北浦和周辺でも住宅建設が増えている。状況を見てみよう。  宇都宮線、高崎線、京浜東北線の停車駅であり、2013年のホーム新設で新宿湘南ライン、東武線直通特急の全列車が停車するようになって都心への利便性が大きくアップした浦和駅だが、それ以前は駅のある場所に高低差があり、土地が足りないなどの理由から足回りの利便性には欠ける駅だった。 1968年までは高崎線と東北本線の列車のほとんどが通過し、湘南新宿ラインも当初は土地がないため停車させられずにいた。しかし、浦和は県庁・さいたま市庁舎のある県政・市政の中心である。そのため、2004年から高架化工事を開始、10年近くの歳月をかけてホーム新設に至ったのである。同時にそれまで駅で分断されていた東西の自由通路が作られることになり、同じ時期には駅東西での開発も相次いだ。  2003年には浦和駅西口南第三地区(エイペックスタワー浦和)、2006年には同西口南第四地区(コスタ浦和)、2007年には浦和駅東口駅前地区と畳みかけるように変わった。特に2007年の東口駅前地区での開発では駅前広場が整備され、浦和パルコやユナイテッド・シネマ浦和に加え、公共施設の入ったストリームビルの誕生と、それまで閑散としていた東口が大きく変わった。その後も駅の改修に伴い駅ビルが新しくなり、浦和アトレの開業は2015年11月だが、その後2018年3月には西口の新ビルにもアトレが入り、増床分がオープン。  この10年は本当に変化の時期で、それが一応の完成を見たのが今年である。こうした長年の少しずつの変化が、人気ランキングにも反映されたのだろう。 今後も浦和駅西口の再開発の予定や、地域周辺の再開発も検討されており、益々の発展に期待したい。